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カプセル内視鏡検査について

当院のカプセル内視鏡検査

カプセル内視鏡は、大きめのビタミン剤ぐらいのサイズのカプセル形状をしています。水と一緒に飲み込まれたあと、腸管内部を進みながら内蔵の小型カメラで写真を撮像していきます。撮像後、カプセル内視鏡は自然排出されます。
腸内で撮像した画像は、患者さんの体に貼り付けたセンサを経由して腰に装着した記録装置に転送され、検査後、専門医が専用コンピューターで解析し、ポリープの有無の確認などの腸疾患の診断に使われます。
カプセル内視鏡は、麻酔も必要なく、放射線被ばくの心配もありません。
検査を受ける患者さんへの負担が少なく、患者さんにとって受け入れやすい検査といえます。 

なお、保険適用につきましてはいくつかの条件がございますので、まずはご相談ください。

 

目次

カプセル内視鏡とは

皆さんは「カプセル内視鏡」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
テレビや雑誌などで取り上げられることも多いため、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。

まるでSF映画のようですが、飲むだけで内視鏡検査ができる優れものなのです。
すでに医療現場で普及しはじめ、さらなる技術開発研究がおこなわれています。
一般にはまだまだ知られていないので、その仕組みや特長などを詳細に記載します。

カプセル内視鏡とは、大きめのビタミン剤ぐらいのサイズをしたカプセル型検査装置です。
カプセルの形状をしたカプセル内視鏡は、水と一緒に飲み込まれたあと、腸管内部を進みながら内蔵の小型カメラで写真を撮像記録していきます。撮像後、カプセル内視鏡は自然排出されます。

カプセル内視鏡の仕組み

  1. ワークステーション
  2. センサーアレイ
  3. データレコーダー(データ記録装置)
  4. カプセル内視鏡

カプセル内視鏡のシステムは、超小型カメラと撮像した画像を無線送信できる機能を内蔵したカプセル内視鏡、その画像を受信するセンサーアレイとデータレコーダー(データ記録装置)、および専用ソフトウェアがインストールされたワークステーションで構成されています。

カプセル内視鏡は、腸管内を通過しながら、腸粘膜の写真を撮像・記録します。撮像後、カプセル内視鏡は自然排出されます。

カプセル内視鏡の構造

カプセル内視鏡は、フラッシュの役割をする白色LED、バッテリー(電池)、画像データ送信機、およびデジタルカメラなどでもよく使われる小型のイメージセンサ(CMOS)などが内蔵されています。

小腸用のカプセル内視鏡は、長さ約26mm、直径約11mmです。大腸カプセル内視鏡のサイズは、長さ約32mm、直径約12mmです。大腸用カプセル内視鏡には前後にカメラが搭載されており、片側172°、両側で360°近くの視野角で腸内を撮像できます。消化管内での大腸用カプセル内視鏡の移動がゆっくりの時は毎秒4枚、速い時は毎秒35枚で、大腸用カプセル内視鏡の移動速度に合わせて枚数を調整しながら撮像します。

カプセル内視鏡の検査方法

カプセル内視鏡は、大きめのビタミン剤ぐらいのサイズのカプセル形状をしています。水と一緒に飲み込まれたあと、腸管内部を進みながら内蔵の小型カメラで写真を撮像していきます。撮像後、カプセル内視鏡は自然排出されます。
腸内で撮像した画像は、患者さんの体に貼り付けたセンサを経由して腰に装着した記録装置に転送され、検査後、専門医が専用コンピューターで解析し、ポリープの有無の確認などの腸疾患の診断に使われます。
カプセル内視鏡は、麻酔も必要なく、放射線被ばくの心配もありません。
検査を受ける患者さんへの負担が少なく、患者さんにとって受け入れやすい検査といえます。

小腸カプセル内視鏡

製品、検査の実施方法、及び注意事項等については、診断時の医師からの指示又は医師より配布される説明書等にしたがってください。

小腸カプセル内視鏡とは

小腸用カプセル内視鏡は、自然な状態で病変の直接観察が可能な、患者さんに優しいカプセル型の内視鏡です。
すでに海外では、小腸疾患全般の診断はもとより、クローン病の粘膜の状態のモニタリングにも利用されています。
かつては小腸の観察には、胃と大腸の両方から内視鏡を入れなければ診ることができませんでした。
小腸カプセルが開発されて、小腸の病気は劇的に解明されるようになりました。
例えば、原因不明の貧血に悩まされている患者さんも多くいらっしゃいました。
胃や大腸をいくら調べても貧血の原因がわからず、様子を見るだけしかできなかったはがゆい時代もありました。
しかし、カプセル内視鏡の出現により小腸の腫瘍が見つかるようになったり、貧血の原因となっている出血部位を正確に把握できるようになりました。
カプセル内視鏡の進化により、小腸にある異常の発見率は格段に上昇しています。
 
カプセル内視鏡は、飲むだけの使い捨てカプセル
カプセル内視鏡は、その名の通りカプセルの形をした内視鏡で、少し大きめのビタミン剤を飲むようなイメージのものです。検査を受ける患者さんへの負担が少なく、患者さんにとって受け入れやすい検査といえます。
検査に伴う痛み、入院の有無
カプセル内視鏡の最大の利点は、楽なことです。通常の内視鏡検査では挿入時などに痛みや違和感が生じる心配がありますが、カプセル内視鏡で嚥下時の物理的な苦痛は少なく実施できます。胃や腸などの検査を行う場合、通常では空気を送り込みながら、しぼんだ状態の胃や腸を広げることで視野を確保します。一方、カプセル内視鏡では、胃や腸に空気を送り込まずに検査をするので、お腹が張らず、より通常に近い状態での検査が外来でもできます。カプセル内視鏡で検査を行う際には、じっと座っていることはおすすめできません。カプセルの進み具合が遅くなってしまうからです。むしろ普通の生活のように適度に動いたほうが良いでしょう。
小腸疾患を診断
検査の困難な小腸の部位に粘膜の異常所見があったとします。そのような場合にカプセル内視鏡を使うと、レントゲンでもわかりにくい小さな潰瘍や、びらんをみつけることができます。通常の内視鏡検査のように、検査を行う際に特別な技術は要しません。このように、担当医師にとってもカプセル内視鏡は非常にメリットのある検査方法といえます。一方で、検査画像の読影にはある程度の時間がかかり、画像から診断を下すにも、一定の経験を積むことが必要です。
また、カプセル内視鏡は狭窄のある患者さんに使用すると滞留を起こす可能性もあるので、消化管開通性評価用カプセル(パテンシーカプセル)を事前に飲んで開通性があるかどうかを確かめます。

小腸カプセル内視鏡の検査の流れ

  1. カプセル内視鏡を飲む

    患者様は、まずデータレコーダとセンサーアレイを身体に取り付けます。次にカプセルを水と一緒に飲み込みます。検査は外来で行うことが可能です。

  2. カプセル内視鏡がおなかの中の写真を撮り無線で送信

    その後、カプセルは消化管の中を通過していき、1秒間に2枚または6枚の画像を撮影しながらデータレコーダに送信し続けます。このとき患者様は、体内にあるカプセル内視鏡をまったく意識することなく、仕事や家事など日常生活を送ることができます(運動や食事などの制限はあります)。カプセルは排便時、体外に排出されます。

  3. 撮影された画像を解析

    カプセルは、約8時間にわたり約5万枚の画像を撮影します。※検査時間には個人差があります。撮影した画像は、医師によってワークステーション(専用ソフトウェア)を用いて解析され、疾患の場所や状態を調べます。

検査のスケジュール(例)

カプセル内視鏡の検査はとても簡単なものです。
前日
■ 前日の夕食は、消化のよい食事を摂取
■ 検査8時間前より絶飲食
・服薬に必要な少量の水のみ摂取可能
・胃内容物排出を遅延・促進させる薬剤は服用しない
■ 検査開始2時間前からは薬も一切禁止
※但し、服薬について担当医師から別途指示があった場合は、それに従って下さい。
当日
■ 問診
■ 検査機器を装着
■ 適量の水と一緒にカプセル内視鏡を飲みます

日常生活に戻れます
・2時間後から飲水可
・4時間後から軽食可
※検査中の注意事項
・激しい運動は避けます
・MRI に近づかないなど(検査中の注意事項は担当医師の指示に従ってください)

施設に戻る
■ 約8時間の検査終了後、検査機器を取り外す

後日
■ 通常、カプセルは排便とともに体から自然に排出されます
(排出されたカプセルは所定の回収バッグに入れ、地方自治体や病院のルールに従い、適切に廃棄してください)
■ カプセルが排出されたかどうかわからない場合は腹部単純X線検査で確認します
※2週間以上、カプセル内視鏡の排出が確認できない場合は、腹部単純X線検査を行い、カプセル内視鏡が存在する時は適切な処置を行います。

カプセル内視鏡検査の流れ

検査前日
検査日前日の夕食は、消化の良い食事を摂って下さい。
検査前日の午後10時以降は、服薬に必要な少量の水以外は飲食しないでください。
検査開始の24時間前からは喫煙をは控えるようにしてください。

検査当日

検査当日朝の朝食はお控えください。
  1. 上下分かれたゆったりとした服装で来院して下さい(センサーアレイを取り付けることから、上下別れた服装などが好ましいためです)。
    検査の2時間前からは、基本的に薬も一切飲まないで下さい。
    ※但し、服薬について担当医師から別途指示があった場合は、それに従って下さい。
  2. 胸部と腹部にセンサーアレイを取り付けます。
  3. 記録装置(データレコーダ)が収納された専用ベルトを腰に装着します。
  4. 適量の水でカプセル内視鏡を飲み込んで下さい。(カプセル内視鏡を飲み込んだら、少なくとも2時間は物を食べたり飲んだりしないで下さい)
    ※但し、食事について担当医師から別途指示があった場合は、それに従って下さい。
  5. カプセル内視鏡を飲み込んだ後は、日常の生活に戻ることができます。
    (カプセル内視鏡の通過で痛みを感じることはありません)
    検査開始2時間後からはお水、4時間後からは軽い食事を摂ることができます。
    ※但し、食事について担当医師から別途指示があった場合は、それに従って下さい。
  6. 検査中(カプセル内視鏡が体内で画像撮像を行っている)は記録装置(データレコーダ)のLEDが点滅しています。嚥下から約8時間経過した以降、記録装置のLEDの点滅が終了しているときは通常の食事を摂っても構いません(担当医師から特別な指示がある場合もあります)。
    約11時間前後に検査が終了します。
    検査終了後、検査機器(データレコーダ、センサーアレイ)を取り付けたままで検査施設に再来院して下さい。検査機器を取り外します(検査施設によっては、返却方法が異なる場合もあるので、担当医師にご確認下さい)。
  7. 通常、カプセル内視鏡は排便とともに体から自然に排出されます。
    排出されたカプセルは所定の回収用の袋(収納用袋)に入れ、地方自治体や検査施設のルールに従い、適切に廃棄して下さい。
    ※2週間以上、カプセル内視鏡の排出が確認できない場合は、腹部単純X線検査を行い、カプセル内視鏡が存在する時は適切な処置を行います。
  8. 検査終了後、それぞれの検査機器を取り外します。検査結果については、担当の医師から後日、説明を受けることになります。

小腸カプセル内視鏡検査の適用疾患

現在日本国内では、カプセル内視鏡を実施できる疾患は、以下の通りです。

適用疾患

■小腸疾患が既知又は疑われる患者さん
(消化管狭窄又は狭小化を有する又は疑われる場合には、パテンシーカプセルを使用する)
※原因不明の消化管出血を伴う患者さんに使用する場合は、上部及び下部消化管の検査を(内視鏡検査を含む)行ってから実施する。

非対象患者

以下の方はカプセル内視鏡検査を受診できません。
  1. 腹部X線検査、腹部超音波検査、病歴や手術歴、臨床所見等で消化管の閉塞、痩孔が既知又は疑われる患者さん
  2. カプセル内視鏡検査を実施した際に明らかにカプセル内視鏡が滞留すると考えられる消化管の狭窄が既知の患者さん
  3. 心臓ペースメーカ又は他の電気医療機器が埋め込まれている患者さん
  4. 嚥下障害がある患者さん
  5. パテンシーカプセルで消化管開通性確認を行う場合、硫酸バリウム製剤に対し、過敏症の既往歴のある患者さん
    (硫酸バリウムが含有するパテンシーカプセルによる消化管開通性評価が不可)

大腸カプセル内視鏡

新たな大腸疾患の検査・診断機器として「大腸カプセル内視鏡」が2014年1月から保険適用になりました。一般的な薬のカプセルの形状をしたカプセル内視鏡は、水と一緒に飲み込まれたあと、腸管内部を進みながら内蔵の小型カメラで写真を撮影していきます。大腸内で撮影した画像は、患者様の体に貼り付けたセンサを経由して肩にかけた記録装置に転送され、検査後、専門医が専用コンピューターで解析。ポリープの有無の確認などの大腸疾患の診断に使われます。麻酔も必要なく、放射線被ばくの心配もありません。
大腸カメラの挿入が難しい方には、大腸カプセル内視鏡をおすすめします。例えば、過去に腹部の手術を経験された方などは大腸に癒着がみられることがあります。その際には大腸カメラの挿入は難しいためカプセル内視鏡を使用することがあります。しかし、腸内を直接診る内視鏡カメラに勝るものはないのは事実です。それに比べるとややカプセル内視鏡の精度は劣ります。また、カプセル内視鏡にてポリープ等が発見された場合にも結局、後日大腸カメラを挿入して処置することになりますので、どちらの内視鏡検査が良いかで迷われる場合には大腸カメラのほうを推奨しています。なお、ペースメーカーや体内に金属が入っている方、強い電磁波の影響を受ける場合などはカプセル内視鏡から得られる情報に多少の誤差が出ることもあります。

大腸カプセル内視鏡の特長

  • カプセル内視鏡の消化管通過による痛みがありません。
  • 鎮静剤が不要です。
  • 放射線被ばくの心配がありません。
  • 大腸内視鏡検査が施行困難で、過去に全大腸の検査が受けられなかった方などが保険適用となります。
 

大腸カプセル内視鏡の注意事項

大腸カプセル内視鏡検査は、大腸内視鏡検査と同様に、事前に下剤を飲んで大腸をきれいにする必要があります。さらに、大腸カプセル内視鏡を飲んだ後にも、カプセル内視鏡の排出を促すために、追加の下剤を飲む必要があります。
検査時間には個人差があり、3時間から10時間(平均5〜6時間)を要し、検査中は病院内で過ごしていただく必要があります。
ポリープの有無は調べられますが、切除はできません。また生検もできません。
腸に狭窄(きょうさく)がある場合には、検査を受けることができません。
誰もが大腸カプセル内視鏡を保険適用で受けられるわけではありません。

大腸内視鏡検査が施行困難で、過去に全大腸の検査が受けられなかった方などが保険適用となります。
※保険適用の詳細については、検査施設にお問い合わせください。

カプセル内視鏡による大腸検査の流れ

大腸カプセル内視鏡検査の流れは以下の通りです。ただし、検査施設によって指示内容が異なる場合がありますのでご注意ください。

検査前日

検査前日の昼食と夕食は、病院の指示に従い、消化の良い食事をおとりください。
夕食後には下剤を服用してください。
※指示内容が異なる場合がありますので、飲食や下剤については、担当医師の指示に従ってください。

検査当日

検査当日朝の朝食はお控えください。

  1. 上下分かれたゆったりとした服装で来院し、問診、及び検査の流れを確認した後、腸管洗浄剤を服用し、大腸の中をきれいな状態にします。
  2. 大腸の洗浄度が充分であることが確認されたら、まずは、センサを粘着パッドで腹部、胸部、お尻の上部の8箇所に貼付けます。
  3. 記録装置を入れるポーチがついたベルトを肩から斜めにかけ、記録装置とセンサをつなげて、準備完了となります。
  4. 担当医師の指示にしたがって、適量の水で大腸カプセル内視鏡を飲み込んでください。
  5. 検査中は、大腸カプセル内視鏡の移動をスムーズにさせるため、院内を歩いて過ごすように指示される場合がありますので、指示にしたがって行動して下さい。
  6. 記録装置は、一定時間が経過するとアラームが鳴り、ディスプレイに番号が表示されますので、その場合は、処置室などの指定された場所を訪ねていただき、医師・看護師等の指示にしたがって薬剤等を服用し、検査を続けてください。(その他の注意事項に関しましては、検査施設から事前に説明がありますので、指示にしたがって検査を行ってください。)

  7. 大腸カプセル内視鏡の排出が確認できた、もしくは大腸カプセル内視鏡を飲み込んでから10時間経過すると撮影が終わりますので、その時点で検査が終了となります。
    ※排出された大腸カプセル内視鏡は、回収キットの指示書にしたがって回収した後、病院や地方自治体のルールにあわせて適切に廃棄して下さい。(大腸カプセル内視鏡は、単回使用で使い捨てです)
  8. 検査終了後、それぞれの検査機器を取り外します。検査結果については、担当の医師から後日、説明を受けることになります。

製品、検査の実施方法、及び注意事項等については医師の指示又は医師より配布される説明書等にしたがってください。

カプセル内視鏡のメリット・デメリット

飲むだけのカプセル内視鏡は、従来のいわゆる内視鏡、つまり「胃カメラ」などの「管」を挿入することによって直接消化管を観察する内視鏡検査と比べて、患者さんの身体的な負担を大幅に軽減します。保険が適用されたことによる経済的なメリットも見逃せません。
「小腸カプセル内視鏡」は2007年10月より、保険適用となりましたが、原因不明の消化管出血に対する検査のみに適応とされていました。2012年7月にカプセル内視鏡の小腸通過を妨げる恐れのある障害や狭窄(病気で消化管が狭くなっている)の有無を評価することができる崩壊性の消化管開通性確認用のカプセル(パテンシーカプセル)が保険適用になったことから、「小腸カプセル内視鏡」は小腸疾患全般の検査として使用できるようになりました。消化管の狭窄がある、もしくはクローン病の患者さんでも、このパテンシーカプセルを使用した開通性評価判定によって、医師により「開通性あり」と判断された場合は、カプセル内視鏡検査が実施可能となりました。また、「大腸カプセル内視鏡」は、2014年1月から保険適用となりました。

カプセル内視鏡のメリット

  • カプセルを飲み込むだけで検査ができ、「こわい」「恥ずかしい」などの精神的負担が低減できます。
  • 放射線を使用しないため、被ばくの心配がありません。
  • 医療施設に留まる必要がないので、検査中は会社やご自宅に戻ることも可能です(医師の判断によります)。
  • 保険が適用されます(疾患の種類によります)。
  • 大腸カプセル内視鏡は、大腸内視鏡検査が施行困難で、過去に全大腸の検査が受けられなかった方なども検査が行えます(医師の判断によります)。

カプセル内視鏡のデメリット

  • ポリープなどの病変切除や組織採取ができません。
  • 大腸カプセル内視鏡は、前処置の後と検査中に下剤を飲む必要があります。

カプセル内視鏡Q&A

カプセル内視鏡について

Q.カプセル内視鏡の特徴は何ですか?

A.カプセル内視鏡は、痛みなどの苦痛が少なく、腸内の画像撮像が可能な検査です。

カプセル内視鏡の仕組みはこちら

Q.カプセル内視鏡は飲むだけなのですか?

A.胸部と腹部にセンサーアレイを取り付け、腰に画像を受信する記録装置(データレコーダ)を装着します。
検査中は機器を勝手に外したり、強い衝撃を与えたりしないで下さい。
また、検査中の飲食や活動および違和感があった場合は、その感覚などについても、検査終了後に担当医師にお伝え下さい。

カプセル内視鏡の検査方法はこちら

Q.カプセル内視鏡のサイズはどのくらいですか?

A.小腸用のカプセル内視鏡のサイズは、長さ約26mm、直径約11mm、大腸カプセル内視鏡のサイズは、長さ約32mm、直径約12mmです。若干大きく感じるかもしれませんが、医療従事者の管理下で検査が行われるので、安心して検査を受けてください。

Q.カプセル内視鏡は、使い捨てですか?

A.使い捨てです。

Q.カプセル内視鏡はどうやって回収するのですか?

A.カプセル内視鏡は、排便時に自然に排出されます。地方自治体や検査施設のルールに従って、適切に回収・廃棄する必要があります。
そのため、配布される回収キットを用いて、カプセル内視鏡を回収して下さい。

カプセル内視鏡の検査について

Q.検査で痛みはありますか?

A.小型カメラを内蔵したカプセルを飲むだけなので、消化管移動による痛みがなく、鎮痛剤も不要です。個人差はありますが、大腸カプセル内視鏡の場合、下剤服用による腹痛がある場合があります。

Q.検査時間はどの程度かかりますか?

A.検査時間は、短い方で3時間、長い方で10時間と個人差がありますが、平均すると約5〜6時間です。入院の必要がなく、日帰りで検査を受けることが可能です。検査中は、患者さんの健康状態によりますが、検査施設に留まることなく日常生活をお送りいただけます。(検査中の行動については、医師の指示に従ってください。)

Q.検査前後に注意することはありますか?

A.小腸用カプセルの場合、前日は消化の良い食事を取っていただき、服薬に必要な少量の水以外は飲食しないでください。(内服薬については、医師の指示に従ってください。)
カプセル内視鏡を飲み込んでから2時間後に水、4時間後に軽い食事をお取りいただけます。
検査後は通常の生活にお戻りいただけます。

Q.カプセル内視鏡が腸管内で留まることはありませんか?

A.まれですが、病変により腸管内が狭くなっているところでカプセル内視鏡が留まってしまうことがあります。その場合のリスクとして、腸閉塞、穿孔、出血などが考えられます。事前に十分な開通性評価判定を行いますが、それでもカプセル内視鏡が体内から排出されない可能性があります。排便とともに排出されない場合には、下剤などを服用していただき排出を促進することを担当医師が検討しますが、それでも排出されない時は、内視鏡または開腹手術によって病変の治療を行い、カプセル内視鏡を回収する場合があります。

Q.カプセル内視鏡検査中、注意する点はありますか?

A.検査中は、電子レンジなど電磁波を出す家電製品の近くや、MRI、超高圧送電線など強力な電磁波が発生する場所には近づかないで下さい。携帯電話などを使用すると検査画像に乱れが出る場合がありますので、使用は控えて下さい。その他、詳細は担当医師にお聞き下さい。
また、心臓ペースメーカーが体内に入っている方方は、検査が実施できません。

Q.カプセル内視鏡の検査中は、検査施設を離れて自宅や勤務先で過ごすことができますか?

A.検査中も、検査手順に従って薬剤(下剤など)を飲む必要があるため、医療従事者の指示にしたがって検査施設で検査を続けていただく必要があります。

Q.カプセル内視鏡検査はどこで受けられますか?

A.全国のカプセル内視鏡導入の病院にて受診することができます。詳細は「コヴィディエン社のカプセル内視鏡検査を受けられる医療機関を探す」をご覧ください。

Q.カプセル内視鏡で病気が見つかった場合は、そのまま治療ができますか?

A.カプセル内視鏡では治療ができません。医師の判断により、薬や大腸内視鏡などによって治療が行われます。

その他

Q.パテンシーカプセルが腸管内で留まった場合はどうなりますか?

A.担当医師が腹部レントゲンなどで、パテンシーカプセルが体内に残っているかどうか確認します。パテンシーカプセルは排出されなくても、通常は100〜200時間以内に崩壊します。※個人差があります。しかし、まれに消化管内部で留まり、腸閉塞を起こす可能性があります。腹痛、悪心・嘔吐、腹部膨満感、排便停止などの兆候、および症状がありましたら、担当医師にお伝え下さい。
(また、嚥下後、30時間以内に、自然排出されない場合でも、パテンシーカプセルのボディが原形を留めたまま、大腸内に到達していればカプセル内視鏡検査を受けられる場合もあります。詳しくはこちら

Q.パテンシーカプセルは必ず回収しなければいけませんか?

A.パテンシーカプセルは回収して担当医師に提出しなければなりません。回収して提出しなければ、カプセル内視鏡検査を受けられない場合があります。消化管開通性の評価は、パテンシーカプセルのボディの状態によって、判断されます。消化管開通性評価についてはこちらを参照ください
回収時や検査施設まで持参する際に、取り扱いには注意して下さい。回収方法についてはこちらを参照ください

Q.大腸カプセル内視鏡で、食道、胃、小腸の病気を診断することはできますか?

A.大腸カプセル内視鏡は、大腸疾患専用の診断機器としてつくられています。そのため、大腸カプセル内視鏡検査では、大腸疾患のみの診断を医師が行います。

Q.大腸カプセル内視鏡検査でも、検査前に下剤を飲まなければいけないと聞いたのですが?

A.大腸粘膜を撮影してその画像をもとに医師が診断を行うため、大腸内視鏡と同様に下剤を飲んで大腸をきれいにしておく必要があります(さらに、カプセル内視鏡を飲み込んだ後も、カプセル内視鏡の排出を促すために、追加の下剤を飲んでいただく必要があります)。

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