お腹が痛い
腹痛は自然に治るものから命に関わる重症なものまで幅広く、診断は容易ではありません。原因や部位を正確に特定するためには多くの情報が必要となります。
症状の特徴
- 下痢
- 便秘
- 吐き気や嘔吐を伴う腹痛
- 発熱を伴う腹痛 など
まずは診察前の問診票にお答えください。
「お腹が痛い」と一口で言っても、部位や痛みの種類と組み合わせは多岐にわたります。膵炎や尿管結石などはお腹だけでなく、背中にも痛みを感じます。まずは部位を特定し、「いつから」「どのようなときに」といった発生状況を整理することがとても重要な情報となります。
(例)痛みを感じる場所はどこか(上腹部/下腹部/真ん中/右寄り/左寄りなど)
今までにかかった病気の有無/現在服用している薬の名称など
診察室にて細かく状況をお伺いします。
問診票をもとに、より詳しくお話をお伺いします。わかる範囲で結構ですので、お感じになられている症状やお困り事をできるだけ詳しくお話しください。特に症状を感じたきっかけや出来事はどんなことだったかを思い出してみてください。実際に腹部を触りながら痛みの発生場所を確認します。診断のため、医師からもいくつかのご質問をさせていただきます。
(例)どういうときに痛むのか(食事のときだけ/常時痛い/横になると痛むなど)
どういう痛み方をするのか(絞られるような痛み/押すと痛むなど)
痛みの感じ方(刺し込むような痛み/だんだん強くなる痛み/常時変わらない痛みなど)
同時に起きている症状の有無(吐き気/下痢/発熱など)
腹痛は疑う範囲が広いため、精査には多くの情報が必要です
お腹の痛みは想定される原因が広範囲に渡ります。落ち着いてできるだけ多くの情報をかき集めることは、発生源の特定に有効です。発熱を伴う痛みは、ときに手術を要するような大きな病気の症状であることもあります。些細なことでもお気づきの変化がありましたらぜひお話しいただければと思います。メインとなる症状がどこにあるのかを正しく絞り込むことは、効率の良い治療を行うためにもとても重要です。
薬物治療で対処できるものか、精密な検査を加えるべきものかを判断します。
診察の結果、抗生剤などの投与で改善が見込める場合には薬物療法を中心に行います。何らかの臓器的なトラブルが想定される場合にはエコーや内視鏡を用いた検査が必要です。その他、採血などの数値分析や緊急の手術を要する場合もあります。手術が必要となった場合には迅速に提携の専門医療機関へご紹介いたします。
症状に応じた薬を処方します。
必要な検査を加えながら、抗生剤や炎症を抑えるための薬を各種処方いたします。当院ではそれぞれの痛みの程度を鑑みて、薬の種類や調整を細かく行っております。できるだけ短期間で痛みを改善するための処方を心がけています。
よくある疾患例
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 大腸炎
- 盲腸(虫垂炎)
- 胆石・胆のう炎
- 尿管結石
- 膵炎
- 憩室炎
- アニサキスなど