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便秘・下痢が治らない

便秘や下痢は人によって程度や感じ方、身体に合う薬なども千差万別なため特に注意が必要となる症状です。素人判断での薬の乱用は危険です。症状が1週間以上続くような場合には受診すべきタイミングにあると考えます。まずはご相談ください。

下痢

症状の特徴

  • 食中毒やウイルス性の胃腸炎などによる急激な激しい下痢(急性下痢)
  • 3週間以上続く慢性の下痢 など

まずは診察前の問診票にお答えください。

下痢は他の症状も併発することが多いのが特徴です。また、長く続くような下痢は脱水症状にも繋がりやすく、決して甘く見ることができない症状です。ご本人は大変つらい状況のため、やみくもに薬を服用しがちですが、まずは医師に相談して正しく対処する必要があります。
(例)他症状を併発していないか(吐き気/嘔吐/発熱/痛みなど)/血液混じりの有無
今までにかかった病気の有無/服用している薬の名称など

診察室にて細かく状況をお伺いします。

下痢症状は大きく急性と慢性とに分けられます。急性のものはウイルス性や細菌性による可能性が考えられます。また、潰瘍や腫瘍よる影響、大腸がんによる狭窄により下痢に変化している場合もあります。長期間下痢が続く場合には、直接的に脱水症状や栄養不足を引き起こすだけでなく、精神的にもバランスを崩しやすいものです。まずは細かく状況を確認させていただく必要があります。
(例)いつから/頻度/痛みの有無 など

症状に応じた薬を処方します。

まずは原因を精査し、下痢を全て出し切るべきか緩和すべき薬を服用すべきか判断いたします。処方する薬も便の柔らかさや水分量を調整する薬、腸の動き自体を改善させる薬などさまざまです。組み合わせによっては強い副作用が出る可能性もあります。必ず専門的知識に長けた医師の診断のもと正しく服用してください。当院ではできるだけ短期間で改善を図るための処方を心がけています。腸のトラブルはデリケートながらも一度良い変化を与えると、症状がぶり返さなくなることも多いです。

脱水症状にご注意を!

頻繁な下痢を繰り返している場合には、吸収の良い飲み物(経口補水液)と消化の良い食事を摂ってください。お粥やよく煮込んだうどん、味噌汁や野菜スープ、りんごのすりおろしなどは特におすすめです。食欲がない場合には無理に摂る必要はありませんが、水分だけはこまめに摂るように心がけてください。下痢で一番心配なことは、脱水や電解質異常になることです。生命に関わる大変危険な状態です。まずは1日に飲む量の目標を決め、経口補水液やスポーツドリンク(少し水で薄めて塩をわずかに溶かすとなお良い)などを常温で少しずつ摂取するようにしてください。下痢が頻繁で食事からの水分も摂れないとなると、1日に飲まなければならない水分の目安は2.5リットル以上となります。

よくある疾患例

便秘

症状の特徴

  • 1週間に数回程度しか便が出ない
  • 便は出ているけれども残便感がある
  • 出る便が固くてコロコロしている
  • 腹痛
  • お腹の強い張り
  • 何日も排便は無いが特にお腹の症状はない など

まずは診察前の問診票にお答えください。

便秘は女性に多いイメージもありますが、男性もお悩みの方は多いです。トイレに行くのを無理に我慢してしまいがちな人に多く見られます。また、1週間お通じがなくても全く平気な方、2~3日でも苦しくてたまらなくなってしまう方など、感じ方は個人差がとても大きいのが特徴的です。まずはご自身の程度をお答えいただければと思います。
(例)お通じのペース/今までにかかった病気の有無/現在服用している薬の名称など

自分の便の固さを正しく知っていますか?

どれくらいの便の固さを「固い」と言うのか、正しく知っている方は実は非常に少ないものです。まずは「普通の固さ」を知ることが第一歩となります。当院では詳しいパンフレットをご用意していますので、お気軽にスタッフまでお声がけください。

診察室にて細かく状況をお伺いします。

便秘という定義も人によって考え方はさまざまです。例えば、固い便が出ることを便秘と感じる方もいらっしゃいます。また、思うほど量が出ないことを便秘と表現される方もいらっしゃいます。まずは便秘という言葉の目線を揃えることが大切です。次に、今の便の状態が治療すべき段階にあるのか、正常範囲内のものなのかを精査します。便の固さは水分量にあります。偏った食生活などは如実に表れます。ストレスや不眠、過食、過少食、水を飲む量が極端に少ないといった方などは自ら便秘を招いている可能性があります。特に過度なダイエットで食事量を極端に減らすことは便秘を引き起こしやすいです。適度な食事量を維持することも健全なお通じのためには重要なことです。その他、腸の器質的な異常が原因となっているケースもあります。

(例)不規則な食事/食物繊維の摂取量/水分不足/運動不足など

自分の身体に合った薬選びを

便秘でお悩みの患者さんによく見られる傾向としては、ご自身でいろいろな薬を試されていることです。腸は大変デリケートなものです。むやみやたらに薬を服用することはとても危険です。特に、糖尿病の薬や抗コレステロール薬、抗うつ薬、抗パーキンソン薬などの副作用により便秘が引き起こされているケースもあります。不調を感じたらまずは診察室にお越しいただき、ご自分に合った正しい薬を服用されることが大切です。

便の出にくさが大腸がんや腸の狭窄である可能性が疑われる場合には、大腸内視鏡検査が必要です。

便秘の原因として最も注意すべきは大腸がんと腸の狭窄です。便の詰まる原因が大腸がんや腸閉塞といった腸の形状自体にある場合には、それを手術で改善する必要があります。まずは状況を正しく観察するために、大腸内視鏡検査を検討します。それでも異常が特に見当たらなかった場合には、普段の生活習慣や食事内容に原因がある可能性が高いです。

症状に応じた薬を処方します。

必要な検査を加えながら、スムーズな排便のために最適な薬を処方します。便の柔らかさや水分量を調整する薬、腸の動きを改善する薬など組み合わせは複雑多岐に渡りますので、必ず医師の診断のもと正しく服用する必要があります。合わない薬は飲めば飲むほど腸を弱らせてしまい大変危険です。当院ではできるだけ短期間で改善を図れるよう、適宜経過を診ながらきめ細かく種類や量を調整いたしております。

よくある疾患例

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